tomo ni yukashiki
今年もどんぐり三昧

報告が遅くなりましたが、

今年も2週にわたっての『どんぐりを学ぶ』無事に終了しました。

 

1回目(14日)は、朝からあいにくの雨となり、

散策を中止にするか悩みましたが、

やはり、少しでも実際に木や植生を見て頂く方が良いと考え、

コースを短縮して、散策を行いました。

 

2回目(21日)は、少し気温が低かったものの、晴天に恵まれ、

どんぐり拾いも堪能して頂けたご様子でした。

 

ただ、今年は、10月の台風の影響で、

春日山原始林の杉の大木が遊歩道側に倒れて、

一部通行止めになっており、

2回とも原始林のコースは短縮することに。

 

そんな今年の『どんぐりを学ぶ』の様子、続きにて写真を少し。

(1回目は、雨だったので、写真が撮れず、2回目の写真になります)
 

 

 

このイベントには欠かせない、どんぐりが大好きなガイドの酒井さん。

本当にお好きなんだなあと感じるやさしさ溢れる説明は、ファンがつくほど。

春日山原始林をはじめとする巨樹古木の保全活動をされている団体

『グリーンあすなら』の副代表をされています。

 

いつものように、まずみんな集まって簡単にレクチャーを済ませ、

さあ出発!

春日山原始林北部遊歩道に入ってすぐ、ナラ枯れによって枯れたウラジロガシの木。

本来なら常緑樹なので、青々繁っているはずなのですが…

 

奥の緑が繁っている木は同じウラジロガシの木。

こちらは、今年は成り年で、たくさんの実を付けていました。

北部遊歩道、このウラジロガシのある月日亭休憩場より上は、

倒木の為、通行止めに。なので、ここで引き返しました。

 

奈良公園内でもナラ枯れが。

奥の葉を付けていない木、これはコナラの木。

 

近くに行くと、かなりの大木。

この大木も2〜3年で、あっという間に枯れてしまいました。

 

正倉院近く、5種類ほどのどんぐりの木が集まる場所。

各々どんぐり拾いに夢中。

少しずつ実って落ちる時期が違うため、全ての種類を拾うのは難しいですが、

あれやこれやと拾います。

でも、やっぱり食べても美味しいどんぐりと聞くと、

ついついそちらの方を選んで拾ってしまうのが人の常(笑)

 

こちらは、ツブラジイの木。

本当は、やや標高の高いところの木なので、

原始林の中で見る予定でしたが、平地部にも一本ありました。

とても小さくて、丸くて、黒っぽいどんぐり。

「あっ、あった!」

「!?ダメダメッ!それは、鹿の○○!」

奈良公園ならではですが、紛らわしいものがたくさん…

ご注意下さい(笑)

 

こちらは、今回のメインの食材、スダジイ。

実る時期は、少し早めの種類のため、

もうほとんど落ちてはいませんでしたが、

みなさん必死に探して1粒2粒ゲット。

 

たくさん色々などんぐりを拾って、颯爽と歩く皆さん。

満足げな後ろ姿に見えるのは、私だけ?

 

袋の中には、どんぐりに、葉っぱ、その他の木の実…

ついつい拾ってしまい、袋はいっぱい!

 

散策のあとは、皆さんお待ちかねのどんぐりを食す時間。

朝から、おおよそ4時間半の散策で、少々お疲れ気味のみなさん。

でも、美味しいものが出てくるとなれば、元気も出てくる!

扉を開けると、まめすずさんの美味しいお菓子たちが出迎えてくれています。

 

まめすずさんが、一品一品、どのどんぐりを使って、どんな材料でと説明して下さいます。

そして、大変などんぐりの下処理の話やら、

縄文時代に思いを馳せながら作業したお話などを聞きながら、

食べるお菓子は、どれも本当に美味しいのです。

 

こちらが、今回まめすずさんが作ってくれたお菓子たちの全貌。

(1回目と2回目とで、内容が多少違います。)

左上…マテバシイ(写真上にあるどんぐり)のクランブルケーキ

左下…イチイガシ(写真左下にあるどんぐり)の麦味噌スコーン

右上…スダジイ(写真右下のどんぐり)のおしるこ

右下…スダジイ40%のクッキー

下中央…スダジイ入りドーナツ

 

まめすずさん、年々パワーアップしています。

揚げたてのスダジイ入りドーナツ、美味しかったな〜

主催者の私たちも、堪能して、満たされて、楽しい一日でした。

 

さて、

今回のコースの一部にもなっている春日山原始林。

主にどんぐりの木で繁るはずの照葉樹林ですが、

鹿の食害、ナラ枯れ、植生の変化など様々な問題を抱えています。

さらに、春日大社のご神域のため、

人の手を入れられない(入れにくい)という事情もあり、

保全活動もままならないのが現状。

 

前述の杉の倒木も、高齢の杉(樹齢500〜600年位とのこと)

だったこともあるようですが、

原始林全体が弱っていることも原因の一つでは、とのことでした。

 

最近、ようやく、現状を認識して、

県なども改善策を検討する動きもあるようですが、

立場が違えば、考え方も違って、

ひとつの方向を決めるのは難しいみたい。

 

でも、いずれの問題も、元をたどれば、人間の活動が原因。

だとすれば、人の手を掛けて、少しでも本来の姿に近づけようとしても

神様もお怒りにならないのではとも思います。

 

どんぐりを拾う愉しみ、食する喜び、

そこに至るまでの過程やこれから先の森と人との関わり方も含め、

回を重ねるごとに、主催者側の私たちも、多くの発見があり、

この身近な森を通して楽しみながら学ばせて頂いていることに

喜びを感じています。

 

最後に、

 

ご参加して頂いた皆さん、

思いの詰まったガイドを務めて頂いた酒井さん、

お忙しい中、美味しいどんぐりのお菓子を作ってくれたまめすず・能登山さん、

そして、自然の恵に感謝いたします。

 

どんぐり三昧の『どんぐりを学ぶ』、また来年もこの時期に。

 

 

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